📚布団から出れない🥺
こんにちは☺
日に日に寒さが厳しくなってきましたね。我が家は西の方なのでまだ「紅葉ももう終わるね~」なんて会話だけど…北海道をはじめ北日本の寒さを伝えるニュースに、毎年のことながら驚愕🥶北の方に住む方々の運転スキル本当すごいと思う🙌子どもたちは同じニュース見てても雪をめちゃくちゃ羨んでるけど😂
我が家はようやく羽毛布団を分厚くしたり、シーツも冬用のもこもこにしたりと寝具もしっかり冬の最終形態にしました!そうしたら気持ちが良すぎて布団から出れない😭末っ子ちゃんの寝かしつけのままわたしも朝を迎えちゃったり…布団の誘惑に負ける日々です😂朝も…もはや一度目のアラームでは起きないていの時間設定です😂三回目のスヌーズでようやくムクっと(笑)田中みな実に叱られる🤣(みな実はこういうのイライラするらしい🤭)
そんな私の冬読書マストアイテムは「充電式湯たんぽ」🥺寝室は乾燥も嫌だし、だからといって加湿しまくりも寝具が不安だしで、毎年基本的に何も暖房器具をつけないスタイルなので寝るまでのソファですごす読書タイムがなかなかに寒いのです🥶それがこの冬はじめて湯たんぽ購入したら…期待以上にあったかくて手放せない🥺間違いなくこの冬の買ってよかったもの最上位です!
角田光代『太陽と毒ぐも』
『太陽と毒ぐも』は角田光代さんの恋愛短編集。文庫版の初版は2007年6月に刊行されており、そこから版を重ねること14年の、2021年7月に新装版としてこの写真の表紙のものが刊行されました。14年間重版がかかり、さらに新装丁に…長く人気を誇る作品ですね✨
「角田光代の隠れた傑作」といわれるのも納得の、ちょっと変わってて、ちょっと怖くて、ちょっと悲しくて、ちょっと笑っちゃう、とても面白い作品です🤭
ちょっと変わったクセのある11組の恋人たちのお話。
タイトルに惹かれてページをめくってみたら・・・
いきなり1ページ目からこのスタート!🤣こんなに面白い本、出会ったことない!先が気になりすぎて即購入しました😂11個の短編小説が収められてるけど、わたしはこの「サバイバル」が好きで好きで🤭
何日も風呂入らなくて、前のデートで入った焼き鳥屋のニオイを残したまま次のデートに現れる彼女(もちろん彼氏も)、現実的に考えたらゾッとするけど…なんとも憎めない😂しかも名前がカタカナで“スマコ”なのも何だかいい🤭
ほかの10篇もみんな何とも風変りな人たち。でもあまりに非現実的な変人じゃなくて、いそうだな~いるんだろうな~というあたりをついてくるのが、さすが角田さんで最高に面白い!気づけば物語の奥底へ引きずり込まれてる。みんな片方が変わってて、恋人のもう片方はそのクセに辟易としてる。好きなのに許せない、好きだから許せない、そんな変な恋人に悩む11人の片割れの話をはじめは「なんだそれ😂」「なんで付き合ってんの😂」なんてクスクス読んでたはずが・・・なんだかページが進むごとに読んでるこっちも少し悲しくなってくるから不思議🙌
そんな読み進めると悲しくなってくることについて、解説を担当された芹沢央さんが解説内でとても腑に落ちることを書かれています。作品本文の表現を元に
「この『太陽と毒ぐも』は、ドレッシングが分離した後、互いに混ざり合わない存在として向き合わざるを得なくなった油と酢たちの物語なのだ。(…中略…)本書のあらすじを紹介する際、まず言及されるのは「許されなくなる者」のエピソードだろう。だが、実はこの本がそれ以上に描き出してるのは、「許せなくなる側」のかなしみなのではないか。」と。
まさにわたしの中で芽生えてきた悲しいような虚しいような気持ちはこれだな、と思いました。そうか、わたしははじめ「サバイバル」のころはスマコに注目してクスクスしてたけど、変な人で溢れる話を読み続けるうちに、だんだんと視点が”変な恋人をもつ方”に移っていってたんだと納得🙌
実は、わたしはこんな風に文庫本についてる解説もとても好きで、必ず読みます。
皆さんは本を買われるとき、単行本派ですか?文庫本派ですか?
わたしは新刊のものが文庫化されるのをどうしても待てないとかで無き限り、文庫本がすきです☺解説があるのも、単行本とはちがう文庫本ならではな魅力のひとつ。いつも解説を担当される方の読みの深さ、そして読んで感じたことや考察したことの言語化の上手さに舌を巻きます。作品を読み終えて、一度感想を整理して作品の余韻に浸り終えてから解説を読むと、さすが解説、本当に読みが深くなっておもしろい。普段同じく物書きを生業にされている方が解説を担当されていることが多いから、言語化の上手さは当たり前なのかもしれないけれど、当たり前に上手いことにやっぱりわたしは「物書きという才能」をまざまざと感じ感動するのです。
話が解説の方に逸れてしまいましたが、角田さんの『太陽と毒ぐも』の変な恋人たち、とても楽しいお話です!ぜひ手に取ってみてください☺
それでは今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊