📚標野凪『喫茶ドードー』

こんばんは☺今日ももれなく猛暑🥵暑すぎてエアコン切れる時間短すぎて電気代に怯える日々です😱

今までは家事をしながら、運転中など、専ら音楽を聴くのが日課だったんですが…今更ながら、本当に今更ながら、Podcastにはまりまして😂昔は親が車でつけるラジオがつまんなかったのになぁ…。これも「歳」ってやつなんだろうか😒毎日ジェーン・スーさんの「OVER THE SUN」がお気に入り。時にクスクス。時に分かる分かる～なんて相槌うちながら。最近はEp.143の「オバサンについて考えてみた」が面白すぎて😂分かるわ～だらけでした(笑)なにより聞き役でいるときの相槌ですらスーさんて、やっぱ頭いいし面白いんですね。スーさんのエッセイ「貴様いつまで女子でいるんだ問題」などいくつか読んでますが、文字も喋りも最高です！

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標野凪『喫茶ドードー』シリーズ　　　　★★★★★

標野凪しめの なぎさんは現役カフェ店主でもある作家さん。作品の全てがカフェに纏わる小説です。今回ご紹介したい、美味しそうな表紙のドードーシリーズ『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』もカフェを舞台にした連作短編集です☺

シリーズ１作目の『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』は５章立ての全238ページ。２作目の『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』は５章立ての全236ページ。どちらも１話が50ページくらいなので、家事などの隙間時間や移動時間などにサクッと読めておすすめです☺

わたしは実は書店で先に2作目の『雨宿り』の方のタイトルや表紙に惹かれて手に取ったんですが、裏表紙や帯をよくよく読んでみたらシリーズものじゃん！という事で、この２作目を読みたいがばかりに１作目の『キッチンで』の方もまとめて購入しました。

”連作”短編集なので、同じ人物が数回でてくることもあり、両方読む予定の方は順を追って読むのがベストだと思いますが、２作目の方から、もしくは２作目だけを読んでもそんなに支障はなさそう。

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章タイトルが魅力

この”本”は手に取りたくなる魅力がたくさん！

比較的長いタイトル。手に取ってみたら表紙が可愛い！落ち着いたベージュ色の背景にキツネ色のアップルパイや桜の塩漬けがのったあんぱん、お洒落かわいい！食べ物小説って、原田ひ香さんなど他の作品も表紙が食べ物のイラストになってる事が多い。そんな表紙の美味しそうなイラストも購買意欲を誘う魅力のひとつだと思っています。

あらすじはこんなお話↓↓↓

目次ひらけてみたら……

章タイトルがどれもこれもすごく惹かれる！！

わたしはいつも修飾語に弱い傾向があります😂例えば「レモンスカッシュ」に「瀬戸内産のレモンを使った…」とか付け加えてあると、それだけで”コレはきっと美味しいぞ！”と心惹かれる性分なのです😂（狙い通りなチョロ客（笑））

さらにこの作品の章タイトルは「心が雨の日の」とか「君が正解の」とか、まるで食べ物の前につくとは思わないような言葉たちなのも気になってしまうポイント！俄然読みたくなってしまいます🥺

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感想

喫茶ドードーにやってくるのはいつも何かに苦しんでたり、行き詰っている人ばかり。そんな人々が吸い寄せられるように”たまたま”喫茶ドードーを見つける。自分を救ってくれることになる居場所を”たまたま”見つけるという運命的な感じがいい☺

ドードーにやってくる人は「SNSに広がる”丁寧な暮らし”の呪縛から抜けれない人」「仕事でメンタルをすり減らされ心の余裕を失いプライベートに影響させてしまう人」「仕事を何でも一人で抱え込んでしまう人」「コロナ禍で神経すり減らしてしまう人」「子どもを作らない選択に自信が持てず他人の妊娠に複雑な思いを抱いてしまう人」など、とにかく皆何かに苦しんでる。

その悩みがとにかくどれも時事ネタ、現実に「今」の時代を生きる私たちが抱えやすくなってるものばかりですぐ感情移入してしまう。でも読んでて苦しくならないのは、ドードーの店主そろりのおかげ☺いつもうまーくお客さんの心を掴んでほぐすんです☺

苦しんでるときにポッと出会うおひとりさま「専用」カフェ。そんな喫茶ドードーは、自然と誰もが悩みを打ち明けることができて、そんな傷心を優しいそろりの料理が癒してくれる場所。そしてまた元気になって再出発をきれるエネルギーをくれる場所。

この作品の魅力は、とにかく「こんなカフェが本当にあったらいいのに」と思わせてくれるところ！

読んだ後はなんか自分まで少し元気なエネルギーに満ちている気がする☺そんな作品です。

今回も読んでくださりありがとうございました。元気をくれる本「喫茶ドードー」シリーズ、ぜひ読んでみてください。。。☆彡