📚湊かなえ『豆の上で眠る』
わたしがアラフォーになったよ(ジェーン・スー風に)
先日ほんとうにめでたいのか、どうなんだか…誕生日を迎えまして、子どもたちからありがたい「おめでとう」の嵐で祝われまして、ついに……
わたし!アラフォーになりました!!
アラフォーの響きヤバイわ🙄アラフォーになってヤバいとか言ってるワードセンスもヤバいけど😂(笑)まぁ色々とYA・BA・I😇「35才」ていうとそんなにインパクトないのにな。なんか、いよいよ大人にならんとな~って思う歳です。成人したとき、「昔はハタチなんてチョー大人じゃん!て思ってたのに、実際なってみたら全然だわ」て思った。そうやって学習したからアラサーも大して大人じゃなくても「それもいいじゃん」「そんなもんよ」て思った。でも…いよいよアラフォー、焦るっていうか、「ぼちぼちちゃんと大人したいわ」って初めて思ってます💃かっこいい大人の”女”になりたい。自分で自然に”女子”とか言っちゃうのも卒業したい。
さて、”わたしにとってのかっこいい女”って、なんだろう。
それを探しながら残りの30代をカウントダウン。まずはとにかく目の前の生活を楽しんでやるZO!
湊かなえ『豆の上で眠る』 ★★★★★
イヤミスの女王、湊かなえさんの『豆の上で眠る』をご紹介します。
『豆の上で眠る』(新潮社)は、2014年単行本の初版が刊行されました。全275ページからなる長編ミステリー小説。
湊かなえさんの作品は森博嗣さんなどのような科学的トリック系の謎解きではなく、日常生活の中のよくある人間関係に秘められた”感情”が起爆剤となって起こるミステリーが多数。なので読みやすいし、感情移入しやすい。長編でもどんどん読み進められ、ページをめくる手が止まりません!☺
本作もまさにそんな作品です💁♀️
感想 ※ネタバレは少なめにしてます☺※
とにかく姉妹のお母さんが怖い!事件以降、万佑子を取り戻すための必死さは狂気の沙汰。わが子をを探すためなら狂気の沙汰にもなるんでしょう。でも…それに巻き込まれ友だちをも失っていく結衣子が辛すぎる。結衣子はずっと「姉のようには愛されていない」「自分は本当にこの家の子なのか」と思い続けてきた。でも、誰だって親には愛されたいし、認められたい。そんな子どもの性質を利用しているようで恐ろしいし、少し不快💦
……というのはクライマックスまで。
物語は結衣子の一人称で語られていきます。クライマックスまでは、大人になり帰省中の結衣子が事件以降の記憶を回想しているシーンがほとんど。なので会話も感情の描写なども過去のものばかり。ようやくクライマックスになって現在の姉 万佑子とハルカ(キーパーソン)が出てきて、結衣子含めた三者の告白シーンに。
kono
この作品は、ラストの告白シーンもすべて読み終えたとき、最後だれに感情移入したか、だれの感情が一番共感もしくは理解できたかで読後感が変わってくる作品だと思いました。
わたしは…万佑子とハルカの告白を読んでから、それまで憎かった「お母さん」が途端に可哀そうになってしまいました💦
まずお母さんが真相を知った時、そして万佑子の思いを汲んだ時、結衣子に真実を伝えないことを決断した時の思いを想像したら胸が苦しくなりました。愛情のかけ方を誤ったけど、姉妹どっちのこともきちんと愛していたんだろうなと。
この作品の最後の一行は「本ものって、何ですか――。」
でも…「本当のやさしさって、何ですか――。」そう問いたくなる作品です。
本当のやさしさとは何なのか、この物語のラストをだれの立場で読み、自分ならどうするか、ぜひ考えながら一読してほしい作品です☺
余談ですが…
夏休みですね。夏休みなんです。うちの子たちも宿題は残すところポスターと読書感想文。そう、夏休みといえば読書感想文が問題なんだよな!!!😭毎年夏休みギリギリになってSOS出してくるんです🤦♀️
この『豆の上で眠る』は、小6とか中学生くらいだったら、感想文の題材にもとてもいいんじゃないかと思いました👍……わたしも娘がもう少し大きくなった時のおすすめ本として覚えておこうと思います☺
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