📚湊かなえ『往復書簡』
夏の到来
7月、いよいよ本格的な夏の到来!朝のニュースは毎日「危険な暑さ」のオンパレード😱そんな酷暑の中、日常の家事育児に加え、今月は家族の誕生日(7月生まれが多い一族です🤣)だったり、学校の役員仕事だったり、何かとバタついた前半戦でした。すでにお疲れ夏バテ気味です🤦♀️読書は地道に進むけど、毎晩パソコンに向かう前に寝落ち、ブログ更新できず😒
そんなわたしは、週末の夫婦のお酒タイムが平日を乗り切る糧になってます😂この前は友人も交えて久しぶりに外でビールをいただけたので、今週はキンキンに冷えた白ワインでも飲みたいな🤭でもテレビCMで見る塩レモンハイも「夏!」て感じがして飲んでみたい😍そんな空想を広げて脳内お酒モードで週末突入するのを毎週心待ちにしています♡
皆さんの楽しみは何ですか?☺
湊かなえ『往復書簡』 ★★★★☆
イヤミス(読後に”イヤ”な感じの残る”ミステリー”)の女王と言われる湊かなえさんの『往復書簡』を読みました☺
こちらは図書館で借りた本で、2010年9月出版の初版本。3つの中編小説が納められた全265ページの作品です☺ただ、今後近いうちにこちらも文庫で購入予定でいます。なぜかと言うと…文庫本には最後に収められた3つ目の中編、「15年後の補習」の後日談となる新たな物語が収録されているようなのです🤨
基本私の読書は「文庫版を購入」スタイル。しかし前回『リバース』で湊作品を初めて読み、沼の予感…と言いつつもミステリーをあまり読まないので本当にはまれるか不安。そこで今回はとりあえず借りてみました☺結局…最高に面白く、すでにこの『往復書簡』読了後に、『母性』『Nのために』『豆の上で眠る』を実は読了済みです🤣湊かなえさん、まだ未読作品も沢山だし、執筆ペースがはやい事でも有名なのでこれからもドンドン新作が出版されるだろうし、次は何読んでみようかな…ととても楽しみです☺
あらすじと感想 ☺ネタバレは最大限しません☺
①「十年後の卒業文集」
結婚式で卒業ぶりに再会した当時の部活仲間たちによる往復書簡。ストーリーは面白い!どういう事?誰が嘘ついてる?などなどドキドキと勘繰りながら読み進めましたが…期待を膨らませすぎて最後、事件の真相、つまり物語のオチがちょっと私はオチきれなかった💦「え、そういう終わりなだ…」と。湊かなえさん、長編の方がいいのかなぁとおこがましいながらも感じました。
②「二十年後の宿題」
元小学校教師で病におかされている竹沢と、その教え子で現役高校教師の大場による往復書簡。大場が竹沢から、当時の教え子6人の現在の様子が知りたいと依頼される。恩師の願いをかなえるべく連絡をとっていくとその6人は当時のある事件に携わったメンバーで……という話。これがわたしは一番面白かったです☺竹沢が自分で「どうやらわたしは最後まで、熱血教師のダメ先生だったようです」と自身を振り返るシーンがあるけど、そのシーンの為だけのセリフじゃない。この作品は最初から最後までまさに竹沢の、この人となりが作りあげてます。
この作品は吉永小百合主演「北のカナリアたち」の原案になってるそうです。まだ観たことのない作品なので、こちらも近く観てみようと思います☺
③「十五年後の補習」
読んでみて、なるほど「15年」という意味はソコか、と。上記二作よりタイトルの数字に意味がある。でもこれはミステリーというよりかは、珍しく恋愛小説のような感じです☺ときめくシーンもあるし、真相が明かされても最後の最後まで二人とも悪くないじゃん😭てなります。だからどんな後日談か全く知らないけど文庫本がほしい!!
④まとめ
この三作品すべての登場人物にはそろって「人間らしい悪」の部分がある。それが書簡を重ねることでだんだんと表面化してくるけど、どの悪も犯罪的な凶悪じゃなく、誰もが「人間らしくて」憎めない。そしてどの事件も、真相の奥にある心理は人それぞれで、それは書簡で文字にすることで時を経て初めて相手に伝わる。ひとつの出来事に対しての感じ方や考え方が人それぞれであること、そしてそれは伝えようという意思がなければ伝わらないことが否応にあるということを改めて考えさせられた作品でした😌
「本棚」の方は久しぶりの更新になりましたが、読んでくださりありがとうございました☺
わたしはまだまだ湊かなえ沼にハマり込みそうです🤣
それでは今夜もおやすみなさい…🌛