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📚今年もよろしくお願いいたします

遅ればせながら・・・

あけましておめでとうございます✨

わたしは冬休み突入したかと思えば、あっという間に年末、お正月、年明け宿題追い込み😭!と気づけば始業式でしたが・・・

元旦夕方の、突然起きた石川の大地震。最大震度7。厳しい寒さや倒壊の激しさで救助が難航している地域もあるようで、増え続ける死者に心が痛みます。

石川県、旅行で数回訪れたことはありますが、直接の知人はおらず、地震直後の街並みを見て思い立ったのは、石川県在住で歌集『起こさないでください』の作者で歌人、仲西森奈さんのこと。やはり現代はネット、SNS。安否確認もインスタグラム。家屋に被害はあったらしいものの、インスタで無事な姿を確認できた時はホッとしました。

そんな仲西さんが住まわれている地元のスーパーに行くと、被害が大きかった能登の方の鮮魚などは一切並んでいない今、地場産コーナーのお醤油などで能登の方のものが売り切れてるのをみて「いろんな人が誰に何を主張するでもなく、粛々と自分にできる支援をしているんだなと感じた」というような事を話されてて、ジーンとしました。本当に、こんな時は自分にできることを粛々とだなと改めて。

また、この石川の震災ニュースに比例して、ネットニュースで南海トラフ関連の記事を見ない日がなく・・・まさに南海トラフが起こった際は甚大な被害が想定されている地域に住んでいるので・・・自身の被災時用の備品見直しなどもしなければと痛感している年明けです。

中村颯希さつき『神様の定食屋』

作者 中村颯希さつきさんは2016年にデビューされたまだ比較的新しい作家さん☺そんな中村さんの重版を重ね続けている大人気新シリーズ『神様の定食屋』を紹介します。

『神様の定食屋』は2017年6月に双葉社より初版刊行。第2巻は『神様の定食屋 ごちそうさま、めしあがれ』(2017.12)、第3巻は『神様の定食屋 うつろう季節』(2023.01)、第4巻は『神様の定食屋 ハレの日のさじ加減』(2023.11)。この第4巻「ハレの日のさじ加減」が最新刊(2024年1月時点)です☺

「読書メーター読みたい本ランキング」のライトノベル部門(2022年3月~4月)で第1位をとっている話題作です。表紙イラストも可愛いこの作品、書店に並んでいてパケ買いしたくなる方も多いんじゃないでしょうか☺

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神様の定食屋 [ 中村颯希 ]
価格:672円(税込、送料無料) (2024/1/14時点)


昨年原田ひ香さんの作品『ランチ酒』を読み、食をテーマにした【食べ物小説】の魅力にはまって以来、定期的に【食べ物小説】読みたいブームがやってきて、そんな時に手に取ったのがこの作品☺

未練があり成仏できていない魂が哲史に乗り移って、大切な思い残しの相手に手料理をふるまうことでその未練を解消していく。そして哲史はそんな自分に乗り移った誰かの料理と愛情を通して、料理の奥深さを知り、てしをやの店主として成長していく人情ストーリー短編集。

「感涙の声続々!」という前評判通り、本当に全章泣けました。神頼みをしにいった神社で神様が現れて魂を憑依させるというあまりに非現実的な設定に、きちんと楽しめるか少し不安でしたが、その心配をしていたのも忘れるほど熱中しました。

息子を想う母心に泣けた第一章、不器用な男の弟子への本音に泣けた第二章、こんな嫁姑も悪くないと泣けた第三章、強がりな女性の涙に泣けた第四章、そして…てしをやの先代店主であり、事故で死んでしまった哲史たち兄妹の両親の魂に会う第五章、どれも、人のやさしさ温かさ溢れるストーリーです。

また、食をテーマにした作品というと、「食べる側に焦点をあてた作品」と「作る側に焦点をあてた作品」がありますが、『神様の定食屋』は後者の方。とにかく作っている時の描写が美味しそうなのも魅力のひとつ!熱々の唐揚げ、ジューシーな出来立てのチキン南蛮・・・定食屋に駆け込みたくなること請け負いです!🍴✨

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過去1000冊読了の本好き主婦です☺ いつもの日常を少し豊かにしてくれる! そんな本たちを紹介します。 \本で世界は広がる/ 好きな現代作家は瀬尾まいこさん!純文学なら谷崎潤一郎と織田作之助!

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