書店の陳列について
皆さんどっち派ですか?という話
こんばんは☺今日も暑かったですね。
とは言え…まだわたし、今夏、一人の日中は冷房つけていません😂まだいけるな、今日もいけるな、と一日ずつ冷房ナシの夏を更新中です🤣まあ何せ、電気代高いしさ。ガス代も高いしさ。岸田さん、頼みますよ…と日々政治ニュースにぼやいてる🙄
さて、今日は久しぶりに本屋さんへ行ってきました。というのも、もう未読の積ん読本が増えに増えてタワーになってて、本屋さん自粛してたのです。そうしてそんな積ん読タワーが減ってきたころ、母から「本屋さんいこ~」と誘われ「行こう行こう」と少し小ぶりになったタワーは見て見ぬふりして、行ってきました。
小川糸『とわの庭』、小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』『刺繍する少女』、湊かなえ『リバース』、町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』、今村夏子『むらさきのスカートの女』を購入。3冊ずつ母と分けて、来月交換予定☺同じ本を読むと感想を言い合えるので楽しいです💕なかなか友人と共通の本の話題って出ないから楽しみ☺…百田尚樹さんの『プリズン』は欲しかったのに今回の書店にはありませんでした🥲
ところで皆さんは、お気に入りの書店はありますか?私は田舎暮らしなので、お気に入りというか…ある程度の陳列数のところというと、かなり書店も限られて、主に2店舗のどちらかに…という感じ。それが今回は母がよくいくモール内の書店へ初めて行きました。
初めての本屋さんて戸惑う!!!
わくわくもするんだけど、何より戸惑ったわ!!!😂陳列がなにがどこなのか分からない。あれはどこ?これはどこ?
何が普段と違うかというと…文庫本が「作者別」ではなく「出版社別」に陳列してる😭わたしのいつも行く書店は、数年前に2店舗とも「作者別陳列」になりました。なので、○○さんの××を買おうと予め品定めしてた場合でも、作者だけ決めて訪れた場合でも探しやすいんですよね😃ただ、書店としての陳列の「見栄え」はやっぱり「出版社」別の方が圧倒的に整って見える訳で…。
皆さんの行きつけの書店はどんな陳列ですか?☺
奥田亜希子『左目に映る星』 ★★★★☆
奥田亜希子さんの恋愛小説『左目に映る星』を読みました。本作は第37回すばる文学賞受賞作品です。この作品がわたしはとても好きで、既に3回ほど読んでいます☺
この作品を購入したのは2018年。これがわたしの初めての奥田作品でした。この上記の文章は、本の帯に本文や解説から抜粋して記載されているもの。当時この帯に妙に魅力を感じ購入したのを覚えています。
転勤族で転校を繰り返し、小学校でうまく居場所を作れずにいた早季子はひょんな事からクラスの人気者の吉住君と仲良くなり、恋をする。どんなところに恋をしたかというと、まずは吉住君も早季子と同じ片目だけ近視かつ乱視だったこと。そして吉住君には妙な癖があり、現実から目を逸らしたくなると近視ではない正常なほうの目を瞑る。意図的に視界をシャットダウンするようです。そんな吉住君は、なかなかの哲学男子。
こんな事を早季子に語る。この感覚に早季子は「自分たちは同じものを見ている」と共鳴し、孤独という感覚を共有していく。そんな初恋から26歳になっても抜け出せずどこか現実に馴染めない、こじらせ女子の物語です🤣
感想 ※ネタばれあります※
感想とともにネタバレしてしまう前に・・・
どんな生い立ちがあったって、もう大人。一言で言ってしまえば、早希子はこじらせ女子で悲劇のヒロイン。
でも不快感なく読めるのは、きっと誰しも自分の中にも「人とは違う」と思っている何らかの特異な面があると、自覚してるからだと思う。少なくともわたしには、そういうあまり人に知られたくないネガティブな特異性があります。そして私も左右の視力というか乱視の度合いが違って、裸眼で片目ずつ目を瞑ると視界の見え方が全く異なる。早希子に、そんな自分にとっての「人とは違う」と思う部分や、左右の目の違いを照らし合わせて共感してしまう部分があるんだと思う。
そして人間は誰だって、孤独とはいつも隣り合わせ。家族がいたって友人がいたって“孤独”な時間は必ずある。ただ、大人になると大体はその孤独や、自分の特異性ともうまく折り合いつけれるようになる。
それでも私はふいに、この初恋相手の吉住君が小学生時代に発した孤独哲学が腑に落ちる時があるし、この言葉を思い出して現実を流せる時がある。
『本』という物の中にはポジティブな言葉や学びも沢山あるけど、でもたまにネガティブだけどでも自分をしっくりさせてくれたり、助けてくれる言葉もある。この作品は、まさに私にとってのソレです😌
ただこの作品は決して孤独に囚われた女の話でなくて、まさに解説でも書かれている“男女の旅立ち”の物語。とことん孤独を拗らせてるのに最後は“明るい未来”の予感がある。そこが結局何度も“再読したくなる”魅力だと思います😌
ぜひ皆さんも読まれてみてください☺本編は172ページとそんなに長くないので気負わず手にしやすいと思います。
それでは今夜も読んでくださり、ありがとうございました☺おやすみなさい…🌛✨
同じく奥田亜希子作品の『求めよ、さらば』もおすすめです☺